【女性アスリート】パフォーマンスを高めるために、生理は必要!
女性アスリートが輝き続けることを願って、
食事と睡眠でサポートしています。
私もバリバリのアスリートでした
創作ダンス部
⇩
チアダンス部(ドリル競技部)
と、審美系の競技に明け暮れた学生時代。
全国大会では優勝!
海外遠征をして、本場のレッスンも受け、
大会に出場すれば、入賞するのが当たり前のチームでした。
社会人になってからは、Xリーグの専属チアリーダーをし、
そして今、フルマラソンを走る市民ランナーです。
いつの時代も女性ホルモンと付き合いながら、
運動に打ち込んでいた私。
女性アスリートに多くみられる視床下部性無月経
特に、審美系の競技や持久力系の競技に
多くみられる無月経ですが、
どちらの競技にも取り組んできた私は、
現在、女性アスリートの心と体の健康を願って、
女性アスリートを食事と睡眠でサポートしています!
女性アスリートには生理と上手に付き合って、
最高のパフォーマンスを発揮して欲しいのです。
女性アスリートは生理があって一人前!
女性アスリートは生理が無くなって一人前。
という話しを聞くことが多くありました。
いやいや、この話し、
大きな間違いですよ!
女性アスリートは生理のあることが健康の証です!!
最高のパフォーマンスを発揮するために、生理は必要です。
女性アスリートといえば、
★生理がないことで起こるトラブル
★生理があることで起こるトラブル
どちらのトラブルも起こりうることですね。
このコラムでは、
”生理がない”ことで起こるトラブルについて、
記したいと思います。
生理が無いと何故、良くないの?
”生理が無い”という事は、
”女性ホルモンが分泌されていない”ということ。
つまり、閉経している状況と同じなのです!
女性ホルモンは、子供を作るためのものだけでなく、
私たちの体を守ってくれる大切なものです。
例えば、骨。
骨は常にリモデリングをしており、
骨を壊しては作る、壊しては作る、、を繰り返していて
3~5年で全身の骨が作り替えられています。
女性ホルモンは、この「壊す」スピードを抑えてくれています。
女性ホルモンの分泌が減ることで、
壊すスピードが速くなってしまうのです。
作るスピードが、壊すスピードに追い付かなくなり、
やがて骨密度は低下し、スカスカの骨=骨粗鬆症になってしまいます。
生理が止まることで、疲労骨折のリスクになってしまうのです。
生理があることは、健康のバロメーターになるのです!
生理が無いって、どういうこと?
18歳になっても初経がないことを
原発性無月経と定義されています。
※15歳を過ぎても初経が無ければ、
病気が隠れている可能性もあるため、婦人科を受診しましょう。
また、初経を迎えていても、
生理が3ヶ月以上無いことを
続発性無月経と定義されています。
どちらの状況でも、
放置せずに婦人科を受診しましょう!
その原因は様々ありますが、
女性アスリートの場合は、
エネルギー不足や無理なダイエット、
オーバートレーニング、
精神的なストレスが大きいと考えられています。
エネルギー不足が招く!女性アスリートの三主徴
利用可能エネルギー不足により、
視床下部性無月経、骨粗しょう症
を招いてしまうことが分かっています。
女性アスリートが陥りやすい、これら3つの障害を
女性アスリートの三主徴(Female Athlete Triad;FAT)
と言っています。
摂取したエネルギー(食べたカロリー)から、
運動で消費するエネルギー(消費カロリー)を引いた分が
利用可能エネルギーです。
つまり、日常生活で使用するエネルギーが
足りなくなっている状態が、
利用可能エネルギー不足なのです。
エネルギー不足になってしまうことは、大問題なのです!
エネルギー不足は三主徴のみならず、
様々な不調を招きます。
エネルギー消費が多いアスリートは、
よく食べること、
そして、
食べたものを消化吸収するための時間を確保し、
胃腸を整えることも大切。
つまり、休養も大切なのです!
トップアスリートが習慣にしている”記録”とは
エネルギーの収支は、体重測定で評価します。
成人の場合、
体内に取り入れたカロリー(摂取エネルギー)と
消費しているカロリー(消費エネルギー)が
同じであれば、体重は維持されると考えられているからです。
1日の中でも変動している体重は、
比較的安定している時間=
起床して、トイレに行った後の体重を図りましょう!
そして、体重は、日々の増減に注目するよりも、推移を見ることが大切です。
また、女性の場合は、
月経前の2週間(排卵後)は、体重が増加する時期ですので、
その時期の体重増加は気にせず、
生理が終わってからの体重の推移をみるようにしましょう。
消費エネルギーを確保するための食事や休養など、
また、コラムでも綴ってまいります。
私が関わらせていただいたオリンピアンの皆さまが
共通していたことといえば、記録を付けられていること。
体重、基礎体温、体調、食事、月経、、、等、
自分のカラダと生活に向き合っていらっしゃる証ですね♪
かかりつけの婦人科を持ちましょう
女性アスリートは、かかりつけの婦人科をもつことが、
最高のパフォーマンスを発揮するためにも大切です。
理想を言えば、スポーツドクターの婦人科医。
因みに…
私の勤務しているフィーカレディースクリニックは、
スポーツドクターの婦人科医ですよ。
お困りのことがあれば、お気軽にご来院くださいね!
フィーカレディースクリニックHP⇒★