2022-05-25

【女性アスリート】パフォーマンスを高めるために、生理は必要!

女性アスリートが輝き続けることを願って、
食事と睡眠でサポートしています。

 

私もバリバリのアスリートでした

創作ダンス部
 ⇩
チアダンス部(ドリル競技部)

と、審美系の競技に明け暮れた学生時代。

全国大会では優勝!
海外遠征をして、本場のレッスンも受け、
大会に出場すれば、入賞するのが当たり前のチームでした。


社会人になってからは、Xリーグの専属チアリーダーをし、

そして今、フルマラソンを走る市民ランナーです。

いつの時代も女性ホルモンと付き合いながら、
運動に打ち込んでいた私。

女性アスリートに多くみられる視床下部性無月経

特に、審美系の競技や持久力系の競技に
多くみられる無月経ですが、

どちらの競技にも取り組んできた私は、
現在、女性アスリートの心と体の健康を願って、
女性アスリートを食事と睡眠でサポートしています!

女性アスリートには生理と上手に付き合って、
最高のパフォーマンスを発揮して欲しいのです。

 

女性アスリートは生理があって一人前!

女性アスリートは生理が無くなって一人前。

という話しを聞くことが多くありました。

いやいや、この話し、
大きな間違いで
すよ!

女性アスリートは生理のあることが健康の証です!!

最高のパフォーマンスを発揮するために、生理は必要です。

 

女性アスリートといえば、

生理がないことで起こるトラブル

生理があることで起こるトラブル

どちらのトラブルも起こりうることですね。

このコラムでは、
”生理がない”ことで起こるトラブルについて、
記したいと思います。

 

 生理が無いと何故、良くないの?

”生理が無い”という事は、
女性ホルモンが分泌されていない”ということ。

つまり、閉経している状況と同じなのです!

女性ホルモンは、子供を作るためのものだけでなく、
私たちの体を守ってくれる大切なものです。

例えば、骨。

骨は常にリモデリングをしており、
骨を壊しては作る、壊しては作る、、を繰り返していて
3~5年で全身の骨が作り替えられています。

女性ホルモンは、この「壊す」スピードを抑えてくれています。

女性ホルモンの分泌が減ることで、
壊すスピードが速くなってしまうのです。

作るスピードが、壊すスピードに追い付かなくなり、
やがて骨密度は低下し、スカスカの骨=骨粗鬆症になってしまいます。

生理が止まることで、疲労骨折のリスクになってしまうのです。

生理があることは、健康のバロメーターになるのです!

 

 生理が無いって、どういうこと?

18歳になっても初経がないことを
原発性無月経と定義されています。
※15歳を過ぎても初経が無ければ、
病気が隠れている可能性もあるため、婦人科を受診しましょう。

また、初経を迎えていても、
生理が3ヶ月以上無いことを
続発性無月経と定義されています。

どちらの状況でも、
放置せずに婦人科を受診しましょう!

その原因は様々ありますが、
女性アスリートの場合は、
エネルギー不足や無理なダイエット、
オーバートレーニング、
精神的なストレスが大きいと考えられています。

 エネルギー不足が招く!女性アスリートの三主徴

利用可能エネルギー不足により、
視床下部性無月経骨粗しょう症
を招いてしまうことが分かっています。

女性アスリートが陥りやすい、これら3つの障害を
女性アスリートの三主徴(Female Athlete Triad;FAT)
と言っています。

摂取したエネルギー(食べたカロリー)から、
運動で消費するエネルギー(消費カロリー)を引いた分が
利用可能エネルギーです。

つまり、日常生活で使用するエネルギーが
足りなくなっている状態が、
利用可能エネルギー不足なのです。

エネルギー不足になってしまうことは、大問題なのです!

エネルギー不足は三主徴のみならず、
様々な不調を招きます。

エネルギー消費が多いアスリートは、
よく食べること、
そして、
食べたものを消化吸収するための時間を確保し、
胃腸を整えることも大切。

つまり、休養も大切なのです!

 

 トップアスリートが習慣にしている”記録”とは

エネルギーの収支は、体重測定で評価します。

成人の場合、
体内に取り入れたカロリー(摂取エネルギー)
消費しているカロリー(消費エネルギー)
同じであれば、体重は維持されると考えられているからです。

1日の中でも変動している体重は、
比較的安定している時間=
起床して、トイレに行った後の体重を図りましょう!

そして、体重は、日々の増減に注目するよりも、推移を見ることが大切です。

また、女性の場合は、
月経前の2週間(排卵後)は、体重が増加する時期ですので、
その時期の体重増加は気にせず、
生理が終わってからの体重の推移をみるようにしましょう。

消費エネルギーを確保するための食事や休養など、
また、コラムでも綴ってまいります。

私が関わらせていただいたオリンピアンの皆さまが
共通していたことといえば、記録を付けられていること。

体重、基礎体温、体調、食事、月経、、、等、
自分のカラダと生活に向き合っていらっしゃる証ですね♪

 

 かかりつけの婦人科を持ちましょう

女性アスリートは、かかりつけの婦人科をもつことが、
最高のパフォーマンスを発揮するためにも大切です。

理想を言えば、スポーツドクターの婦人科医。

因みに…
私の勤務しているフィーカレディースクリニックは、
スポーツドクターの婦人科医ですよ。

お困りのことがあれば、お気軽にご来院くださいね!

フィーカレディースクリニックHP

 

 

 

 

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